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2010年5月14日
明日の日本を救う、“チェンジメーカー”は誰だ?
2010年5月11日、東京ミッドタウンのカンファレンスルームにて、日経BP社・日経ビジネスオンライン企画編集センターが主催する『CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2010』授賞式が開催された。
同プロジェクトは、明日の日本、明日の世界を救う“チェンジメーカー”を応援するという目的の元、【経営・ビジネス部門】、【技術者・クリエーター部門】、【研究者部門】の三部門において、新しい時代のリーダーたる人物を選出するというもの。選考は日経ビジネスオンライン読者による投票をベースに行われ、世界の第一線で活躍する計三名の受賞者が選ばれた。受賞したのは以下の三名だ。
【経営・ビジネス部門】 岩瀬大輔氏(ライフネット生命保険代表取締役副社長)
【技術者・クリエーター部門】 まつもとゆきひろ氏(Rubyアソシエーション理事長)
【研究者部門】 山海嘉之氏(筑波大学大学院教授)
【経営・ビジネス部門】で栄冠に輝いた岩瀬氏はライフネット生命保険の代表取締役副社長。大学在学中に司法試験に合格し、ボストン コンサルティング グループ、リップルウッド・ジャパンを経て、ハーバード経営大学に留学。2006年に卒業後、ライフネット生命保険の設立に参画した。
同社は独立系保険会社として、74年ぶりに認可されたいわば生命保険業界の新参者。にもかかわらず同社が順調に業績を伸ばし、変革を続ける理由について岩瀬氏は、「変革を成し遂げるために必要な三条件、つまり『大きなマーケットがあること』。そこに『大きな矛盾や非効率があること』、『大きな変化が起こす新しいソリューションを提供できること』が、日本の生命保険業界にはあったため」と語った。
【技術者・クリエーター部門】で選ばれたまつもと氏は、1993年以来、世界中で使われているフリーのコンピューター言語、Rubyを生み出したソフトウェアエンジニア。1997年からネットワーク応用通信研究所研究員として、本業でRubyを開発しているほか、Rubyアソシエーションの理事長も務める。
地方での講演会のため、授賞式には欠席だったが、ビデオスピーチで「Rubyが何かを変えたのではなく、その技術を通じて、いろいろな人や技術者、コミュニティを動かしていった」と話した。
【研究者部門】の山海氏は、筑波大学大学院で教鞭を執る一方、大学発ベンチャーであるCYBERDYNEのCEOも務める。同氏は「サイバニクス」という、新しい学術領域を開拓し、その研究の結晶である『ロボットスーツHAL』を開発した。『HAL』は、人間が体を動かすときに脳からでる微弱な電流を受けて動く、サイボーグ型ロボットで、身体に障害を持つ人の“光明”として、世界中から注目を集めている。
スピーチでは実際の装着映像などを交え、「新しい技術は、世界に受け入れられ、人々に使われてこそ意味がある。新しいものはただつくり出せば良いのではなく、つくりだしたモノが受け入れられる環境も同時に築かなければならない」と強調した。
三氏のコメントで共通していたのは、それぞれがそれぞれの強い「使命感」のもと、行動を起こしていたこと。はたから見れば、“チェンジ”を成し遂げた人として映るが、三氏にとって“チェンジ”はただの結果、あるいは過程でしかなく、その視点はまだずっと先を見据えていたことが印象的だった。
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